大きくする 標準 小さくする

リレー日記

キラっとサンバ

投稿日時:2017/01/13(金) 17:24


 こんばんは。ペルシア語科一年安達がお送りします。
偉大なる4年生の方々が引退されてから早くも一か月が経ってしまいました。4年生が抜けてしまい、「これからどうしていけば、、、」という不安が最初はたしかにありました。しかし、これからは自分たちで歴史を作っていかねばならないという気持ちをもって前に進まなければいけません。自分も試合中にもっといろいろ考えながらプレーできるような余裕ができるように、日々「考えながら」を意識しつつ練習に励みたいと思います。とりあえずベンチ40kgが規定回数挙がらなくなった華奢なカラダをなんとか変えないとと焦る毎日ですが。
 話は変わりますが、明日はついにセンター試験ですね。不安、焦り、あらゆる心理的ネガティブワードが去年の自分には当てはまっていたと思います。「あそこではたぶん何点落とすから、ここで挽回しよう」などとひたすら獲得点数のシミュレーションしていたとおもいます。それでは新キャプテンのせいほうさんからのふりに答えようとおもいますが、僕は電車の中でコーランなんて読んでいませんよ!いったいどこの安達周平を見てしまったというのでしょうか。僕は最近始めたバイト先のメニューの正式名称と略称を電車で覚えようとしているので、もしかしたらその言葉が口から洩れていたのかもしれません。
 受験の時の武勇伝とということですが、僕の浪人時代は、まさに地を這い、草をはみ、道端の泥水すするような一年であったので武勇伝などなくこの大学に受かった僕の強運が武勇伝とでもいえると思います。噂によるとイラン人ハーフを蹴落として合格していたそうです。運で思い出しました。浪人時代ではなく現役時代の、そしてセンター試験の話です。僕のもっとも得意な分野かつ絶対的防波堤でもあった国語。奇跡はそこで起きました。センターの国語において、古典→漢文→評論→小説と解いていくのが定石でありますが僕は端から順に解きつつ最後に古典をもってきていました。これが自分の勝利の方程式、いわば必勝リレーだったのです。
 ~試験開始後20分経過~難なく解き終えた評論でしたが「念のためさらっと見直ししよ」。しかし破滅へと誘う死神の羽音が迫ってきていることに受験生安達は全く気付いていなかったのです。なんとこの見直しという余計な行為で一つの解答に自信を失い、+5分を使ってしまいました。しかしまだまだ予定より5分超えただけ。なんの焦りもなく小説へ向かいます。
 ~45分経過~小説を終えたが、やはり現役生。まだまだ受験ルーキーゆえ、どうしても失点したくないという気負いから苦渋の思いで再び見直しを敢行。一つでも多く正解すればその都度8得点。しかしその逆もまた然りというビッグゲーム。まさに背後から「ざわ、ざわ、」と静寂の中に自分のこころをかき乱す聞こえるはずのない幻に惑わされ+5分。「いや大丈夫だ、問題ない。漢文は10分でカモれる。それでいままでの超過分はチャラだ。」
 ~60分経過~「おかしい。おかしすぎる。これは3か?いやいや4な気もする。だめだ狙いが定まらない。」気づけばあんなに余裕のあった試験開始から70分が立っていました。そう、イージーゲームだったはずの国語、十重二十重に巧妙に張り巡らされた「時間」を蝕んでいく小さな罠にまんまと嵌っていたのです。気づけば古典という強大な壁。そしてその上で座りながらにこにこしながらこっちへ手招きしている死神の姿が。「嵌められた。完敗だ。」受験生安達、もはや破滅へのロードをひた走るしかありませんでした。さらに、ある程度予期してはいたが本当に出てきた文法問題の代わりの敬語問題。これをみた安達は我を失い、やけっぱちの「勘」で古典を終えました。「やってしまった。終わった。」他ができていても、どうやっても埋められないこの50点。圧倒的地獄。試験後速攻でトイレに行き手を清めて落ち着きを取り戻しはしたが、帰り道の足取りは重すぎました。
 「もはや2次も受けられないか、」  諦めつつ開いた読売新聞で自己採点を始めたその時、奇跡は起きたのです。
「合ってる、合ってる、これも、これも!」さらさらと、自分の付けた解答に紅の線が楕円形を描きました。気づいてみれば、間違いはわずか二つ。そう、すべて勘に頼った 古典はなんと驚異の8割越えを果たしたのです。一筋の光が見えてきました。この圧倒的な「勘」と「運」よって二次への可能性をつなげたのです。(その後浪人)
 おそらくこれが受験生活での唯一の武勇伝ともいうべきエピソードだと思います。最後に受験成功の虎の巻ということでしたが、僕は「常に冷静に」を合言葉にしていたと思います。自分にラッキーをもたらしてくれると信じている神社にしっかりお参りをし、高校の友達からもらったお守りを握りしめ会場に向かいました。こうすればラッキーが舞い込んでくると信じていることをして気持ちを上げ、試験中ではひたすら心の中の自分に語りかけ「冷静かつ平静」を保つことが大切だと思います。
 あまり解答にはなってなかったかもしれないですがこれが一番の自分の合格の要因だったと今でも思っているので参考になると良いです。
 自分の「強運」についてもうひとつ書きたかったことを思い出したので忘れないうちに次回予告しておきます。
次回「恐怖のカチり、絶体絶命一年生あだまき『フロントロー』への扉」ご期待あれ。

それでは鐙さんにお繋ぎします。浪人時代のエピソードをお願いします!

この記事を書いたメンバー

アーカイブ