リレー日記
雅史丸、闇語り。新シリーズ~鬼退治奮闘顛末~
投稿日時:2017/02/20(月) 10:47
リレー日記をご覧の皆様、更新遅れまして申し訳ございません。中国語科の新2年、藤池雅史です。
受験生のみなさん、毎日の受験勉強、本当にお疲れ様です。これまで積み上げてこられた努力は今は目に見えずとも確実に血潮となってみなさんの体を流れています。どうか試験まで体調を悪くしないようにだけ気を付けて下さい。
また、入学試験は
一に気迫
二に気迫
三に気迫
と言います。
当日はどうか気迫だけは忘れずにお持ちになるよう願います。
さて、平戸君からのフリは次はどんな奇抜な髪型にするのか?でした。まず最初に申し上げますが、僕は今髪が伸びていません。何故なら先々週、約半年振りに床屋で散髪してもらったからです。なぜ半年も床屋に通わずとも済んだのかと申しますと、僕の髪は昨年の8月以降ラグビー部随一の「髪型の鬼」によって2度も切られたからです…
時節は夏の盛り。合宿が終わり、多磨での練習再開から間もなく、雅史丸は頬を赤らめて物思いに耽っていた。恋の悩みである。雅史丸は愛する人のために、より身だしなみに磨きをかけなければならないと感じていた。まずは、伸び散らかした髪の毛をどうにかしなければならない。しかし、実は生まれてから一度も髪型にこだわったことのない男である。そんな雅史丸でも唯一憧れていたヘアスタイルがあった。
「ツーブロック」という。「ツーブロック」とは耳まわりの髪を刈り上げ、周りの髪と段差をつける髪型である。巷では若いメンズの間で流行っているらしい。雅史丸も美しい段差を手に入れれば鬼に金棒、愛する人のハートをがっちりと掴むことができるはずだ!
しかし、雅史丸はここで大きな失策をしてしまう。バリカンすらあればわざわざ床屋に行くこともあるまいと思い、誰かにバリカンを持ってきてもらい学校で刈ってもらうことにしてしまったのだ。ミスは重なる。バリカンを持ってくると快諾したのが宿敵、山内某だったのだ。当然、執行者も彼になる。大量破壊兵器を悪魔の手に委ねてしまったのである。
最初は順調だった。まず耳周りの髪の毛が1ミリに切り揃えられていき、やっと流行りのヘアスタイルを手に入れられるのか!と喜びがこみ上げてきたのも束の間、みるみるとバリカンは側頭部を走りまわり後頭部にも侵入した。完成した時には雅史丸の髪は、まるで芝生の様に3ミリに整えられた頭頂部の僅かな塊を残して、側・後頭部は無惨にも整然と1ミリ長に揃えられてしまっていた。地面にはおびただしい量のDNAが打ち捨てられていた。風が裸になった後頭部を撫でて、なんとも気持ち悪い感触を残していった。
そこからが地獄の始まりである。当初は恋人をメロメロにさせようとした作戦は全くの逆効果で、一緒に歩くことすら憚られるような有り様に。ギャップを被ってなんとか許しを乞いた。次なる問題は採用されて間もない奉公先。上司には開口一番「攻めた髪型だねぇ~」と目以外で笑われ、同僚には危ない奴の悪印象を刻むことになってしまったのであった…
その2か月後にも宿敵によってさらに奇抜な髪型を強いられ、さらなる恥を晒すことになるのですが、思い出すことすらおぞましい記憶です。その後一旦丸刈りにリセットし、飽かず我が髪に手を加えようとする悪魔の誘いを気迫で断り続けてやっと先日、プロの手によって無難ではあれ自分らしい髪型を取り戻すことができました。
このように、愛に大事なのは奇しくも受験と同じく気迫でございます。ヘアスタイルなどはいっときの自己満足に過ぎません。大事なのは愛を貫き通す気迫でございます。よって残念ですが陽介君のフリには応えることが出来ません。それに今の私の髪型は密かに人気で、下川先輩も真似してくださっているほどです。
更新を滞らせた上に長々と失礼しました。お次は不破さんです。不破さん、2月3日は節分でしたが、ラグビー部にもそこそこ鬼が潜んでいます。そこで今回はその何人かをラグビー部に興味のある受験生に紹介して下さい!
受験生のみなさん、毎日の受験勉強、本当にお疲れ様です。これまで積み上げてこられた努力は今は目に見えずとも確実に血潮となってみなさんの体を流れています。どうか試験まで体調を悪くしないようにだけ気を付けて下さい。
また、入学試験は
一に気迫
二に気迫
三に気迫
と言います。
当日はどうか気迫だけは忘れずにお持ちになるよう願います。
さて、平戸君からのフリは次はどんな奇抜な髪型にするのか?でした。まず最初に申し上げますが、僕は今髪が伸びていません。何故なら先々週、約半年振りに床屋で散髪してもらったからです。なぜ半年も床屋に通わずとも済んだのかと申しますと、僕の髪は昨年の8月以降ラグビー部随一の「髪型の鬼」によって2度も切られたからです…
時節は夏の盛り。合宿が終わり、多磨での練習再開から間もなく、雅史丸は頬を赤らめて物思いに耽っていた。恋の悩みである。雅史丸は愛する人のために、より身だしなみに磨きをかけなければならないと感じていた。まずは、伸び散らかした髪の毛をどうにかしなければならない。しかし、実は生まれてから一度も髪型にこだわったことのない男である。そんな雅史丸でも唯一憧れていたヘアスタイルがあった。
「ツーブロック」という。「ツーブロック」とは耳まわりの髪を刈り上げ、周りの髪と段差をつける髪型である。巷では若いメンズの間で流行っているらしい。雅史丸も美しい段差を手に入れれば鬼に金棒、愛する人のハートをがっちりと掴むことができるはずだ!
しかし、雅史丸はここで大きな失策をしてしまう。バリカンすらあればわざわざ床屋に行くこともあるまいと思い、誰かにバリカンを持ってきてもらい学校で刈ってもらうことにしてしまったのだ。ミスは重なる。バリカンを持ってくると快諾したのが宿敵、山内某だったのだ。当然、執行者も彼になる。大量破壊兵器を悪魔の手に委ねてしまったのである。
最初は順調だった。まず耳周りの髪の毛が1ミリに切り揃えられていき、やっと流行りのヘアスタイルを手に入れられるのか!と喜びがこみ上げてきたのも束の間、みるみるとバリカンは側頭部を走りまわり後頭部にも侵入した。完成した時には雅史丸の髪は、まるで芝生の様に3ミリに整えられた頭頂部の僅かな塊を残して、側・後頭部は無惨にも整然と1ミリ長に揃えられてしまっていた。地面にはおびただしい量のDNAが打ち捨てられていた。風が裸になった後頭部を撫でて、なんとも気持ち悪い感触を残していった。
そこからが地獄の始まりである。当初は恋人をメロメロにさせようとした作戦は全くの逆効果で、一緒に歩くことすら憚られるような有り様に。ギャップを被ってなんとか許しを乞いた。次なる問題は採用されて間もない奉公先。上司には開口一番「攻めた髪型だねぇ~」と目以外で笑われ、同僚には危ない奴の悪印象を刻むことになってしまったのであった…
その2か月後にも宿敵によってさらに奇抜な髪型を強いられ、さらなる恥を晒すことになるのですが、思い出すことすらおぞましい記憶です。その後一旦丸刈りにリセットし、飽かず我が髪に手を加えようとする悪魔の誘いを気迫で断り続けてやっと先日、プロの手によって無難ではあれ自分らしい髪型を取り戻すことができました。
このように、愛に大事なのは奇しくも受験と同じく気迫でございます。ヘアスタイルなどはいっときの自己満足に過ぎません。大事なのは愛を貫き通す気迫でございます。よって残念ですが陽介君のフリには応えることが出来ません。それに今の私の髪型は密かに人気で、下川先輩も真似してくださっているほどです。
更新を滞らせた上に長々と失礼しました。お次は不破さんです。不破さん、2月3日は節分でしたが、ラグビー部にもそこそこ鬼が潜んでいます。そこで今回はその何人かをラグビー部に興味のある受験生に紹介して下さい!
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