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リレー日記

うさぎ追いしーうへい~ 小鮒釣りしーうへい~

投稿日時:2019/11/08(金) 21:55

リレー日記をご覧の皆様お久しぶりです。更新を遅らせてしまい申し訳ございません。

中国語科4年の藤池雅史です。





新学期が始まってはや2ヶ月が経ち、もうすぐ外語祭です。祭りと言えば、私は昔から文化祭などのお祭り騒ぎが大の苦手でした。特に中学生の時に所属していた「航空研究会」では、教室の真ん中に机を集めてその上に飛行機の模型をひたすら並べただけという、物凄く斬新な展示を行っていました。来てくれるのは小さい子供たちが少しだけ。男子校の文化祭によくいる、男を物色しに来る女子高生たちには冷ややかな目で見られていたという記憶しか残っていません。



大学に入っても、1年生の時はチャイ科の料理店で上海焼きそばを黙々と焼くだけで終わりました。





しかし、2年生の時は心機一転、文化祭に積極的に参加してみようということで、中国語劇「楊貴妃」に出演することにしました。役はなんとあの有名な安禄山!



役者をやりたいと立候補出来たのは、監督をやっていたのが僕の語科内での数少ない友人の一人だったからです。それに彼は僕の中国語力を熟知していたため、台詞は限界まで切り詰めてくれました。



また、監督は僕があまりにも中国語が下手くそなのを見かね、いっそネタキャラにしてやろうと思い立ち、皇帝の前で奇声を上げて赤ん坊の様に喚き散らすという、最高に「藤池仕様」の台本にしてくれました。




私は俄然やる気が出て日々の稽古に励みました。今まで「音の出るゴミ」など心無い評価を受けてきた藤池の大声が語科のために活かされる時が来たのです。



そしてついに迎えた本番。上映前に舞台袖から覗き見た観客席は満員でした。そして、最前列にチャイ科の先生方が座っておられるのを見て、私は怯みました。監督は「ラグビー部のマサシ」を知っているからこそあの台本を書いてくれた。しかし、先生方は、そして中国語科の他の学友たちは「静かで大人しい藤池君」しか知りません。それなのにいきなり変なことをやりだしたら…



不安に押し潰されそうになっていたとき、もう一人の親しい友達である陸上部の林ちゃんが僕の肩に手を置き、優しく微笑みかけてくれました。「いつも通りの藤池君でいいんだよ」



その言葉で私は意を決して舞台に飛び出し、精一杯の奇声を発しながら駆けまわり、台詞を喚き散らし、舞台を転げ回りました。



客席はまず一瞬水を打ったような静寂に包まれ、次に無数の?マークで埋め尽くされ、ようやく遠慮がちな笑い声が生まれ、やがて温かい拍手へと変わりました。



それなりに笑いが取れたことを確認し、そそくさと舞台袖に退散すると、他の役者達が「ハードル下げてくれてありがとう!」と言わんばかりの満面の笑みで温かく迎えてくれました。出演時間僅か3分強。私の外語祭は終わりました。



終演後、当時スペイン語劇「カルメン」の主役を務め一世を風靡していた中野君に「面白かったよ」と畏れ多くも声を掛けてくれたのは覚えています。





1、2年生の皆さんは外語祭頑張って下さい。僕も今年は先輩らしく色んなところに顔を出して迷惑をかけようと思います。







ここでGuamから国民を守る会の深澤会長のフリに答えます。タイトルの考え方…ですか。実は僕も何にも考えておらず、やっぱり深澤君と同じで、その時に頭に浮かんだ事を書いているだけです。何にも為にならなくてごめんね!





次は三上君です。三上君はフランス語科ですが、外語祭で三上君はどんな料理を作るのですか?また、我が息子こうへいの、フランス語科での様子を報告して下さい。





長々と失礼しました。



 

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