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リレー日記

森亮介の「ラグビー部に感謝!」

投稿日時:2010/12/06(月) 05:55

 こんにちは、ラオス語科4年森亮介です。最後まで遅れて申し訳ないです。

先日は納会お疲れ様でした。たくさんのOBの方々に来ていただきました。この場を借りてお礼申し上げます、ありがとうございました。

さらにOB戦ということで、僕も初めてOB側としてプレーさせてもらいました。ついこの間まで現役側だった身としては、OBチームのいわゆる「ラグビーIQ」の高さを感じました。
ヒットして、オフロードで繋ぎたい!と思って振り向くと必ず他のプレーヤーがハンズアップして待っていたり、味方のオーバーが1人で充分なくらいダウンボールがうまかったりと、自分のイメージを越えてチーム動いているので、とても楽しく、且つ激しくプレー出来ました。
FWである僕個人的には、辻本様や武様が前線でパワフルに身体を張ってゲインしている姿には圧巻でした。僕の父親と同じくらいの年の方と一緒に熱くなってトライ目指して走りまくる、やっぱラグビーっていいな!と思えたOB戦でした。



さて、引退してから約3週間が過ぎようとしています。これでもうリレー日記を書くことはないということで、最後くらいは真面目に書こうと思います。まずはラグビー部に入部することになった経緯から。

僕は中学、高校とずっとバレーボールを続けていて、大学でもそれを続けていこうと決めていました。そのせいか、アメフト部にもラグビー部にも特に熱く勧誘された覚えもなく、まさかラグビーするとは自分でも思ってなかったです。
でも入部するきっかけはあっさりしたもので、最初に練習体験に行って同期の竹本に「もう迷うの面倒だから入ろうぜ」って言われたことでした。
今思えばその時が僕の大学生活の大きな分岐点でしたね。
入部の宣言をした時、太介さんと堀田さんが涙を流して喜んでくれました。それを見て、これからラグビー頑張ろう!と決意したことは今でも覚えています。
(荒古のチーム最高身長が陥落したのはこの瞬間である、その差2cm)



さて、1年生の時はとにかく練習がキツかった!各地で熱中症患者が出るほどの猛暑の中フィットネスで走りまくったり、汗と泥でぐちゃぐちゃになりながらモールを組み続けたりと、外競技ビギナーの僕には壮絶なものでした。初めての大学生活の夏休みは「練習→疲れて寝る→次の日になる」の繰り返しでした。なかなかいい経験してますわ。
シーズンは、LOのジャンパーとして公式戦にも出場しました。正直、今と比べたら身体もできてなくて、ただのラインアウト要員といっていいほど自分が出来ることが少なく、ただただ先輩達に引っ張ってもらっていました。
グレを打つ時も、他のFWの先輩に「俺が当たるからついてこい!」と言ってもらえて、「自分もいつか」なんて考えてしまっていたくらいです。


そして3年生、この年が僕はラグビーをしていて一番精神的にきつかった時期です。
夏のフィットネスではタイム測定をするなど、自分の持久力の無さを晒したり(遅れて走ってるとこアメフトとかに見られるの辛いよ)、シーズンでは3年生である自分がプレーで引っ張れてないからチームが強くならないと感じさせられたり(俺とか1年から試合出てるくせに)。
なにより、今までは同じLOの太介さんや堀田さんがで隣りで引っ張ってくれていたので、3年生になってからはその過去の存在の大きさからくる不安と、自分が引っ張らないといけないという責任感がのしかかっていました。
たぶん、この辺りから部活に対する姿勢とか、上級生としての責任感とか、いわゆる自分の中のラグビー観が変わったと思います。


そして今年のこと。

みんな書いてますが、やっぱ海洋戦。あえて試合のことはここにだけスポットします。
その前週の農工大戦、春に完封した相手だけに負けてはいけない試合だったと思います。でも負けてしまった。その日、レギュラー陣ほぼ全員集まって翌週の海洋大戦にどうすれば勝てるかを6時間くらい話し合いました。
春に5-59という大差で敗れた相手、でも負ければリーグ最下位で降格戦。
厳しい状況下での試合前1週間は、技術よりも「本当に勝てるのか」という疑念を頭から消し去ることがなにより難しかったです。やっぱり最上級生が不安では後輩も勝利を信じきれないですし。

結果海洋戦は奇跡的に勝利しました。本当に奇跡でした。
この試合、僕は3回泣きました。
キックオフ直前、相手殺してでも絶対勝つとか、これで最後になるかもしれないとか、高ぶる感情を抑えきれずまず一回。
後半ラスト5分、逆転トライを決めてリザーブからマネージャーまで全員が歓喜に叫び、試合中にも関わらず号泣する水黒を見てもう一回。
最後は試合終了の瞬間。あの時は、勝ったっていう実感がなかなか湧かなくてとにかく周りの奴全員と抱き合って泣き叫んでました。

自分たちのやってきたことが勝利というはっきりとした結果として表れて、4年間ラグビー続けてきて本当に良かった!と思いました。と同時に、大学生にもなってこんなに大勢で心の底からの嬉し涙を流すことができる外大ラグビー部は最高だと思いました。

現役のみんなには、今後のためにもあの海洋戦やこのシーズンのことを忘れないでほしいです。


今シーズン人数がまた増えて、選手層も厚くなりました。練習の質も上がって、ラグビーがうまくなる環境は出来つつあります。
ただ、大所帯がゆえの問題点も今年いくつか浮上してきました。
Aチームの試合に出られなくて、どうしてもモチベーションがうまく上がらないとか、怪我を恐れず激しい練習をしてきたのでケガをして戦線を離脱してしまったとか。
来シーズンは、一人一人チームとの関わりを増やせる環境を作ってほしいと思います。
具体的に例を挙げると、「全員で話し合うとまとまらないから幹部だけで話し合って、その後全体に伝えよう」ってやり方は効率良くていい。でも、今年の農工戦後みたいに、なかなかまとまらないけどみんなで戦術とか練習方針を思い切りぶつけあうっていう姿勢は人数増えても大事にしてほしい。勝手な想像だけど、農工大の人たちはそうやって俺らに勝ったんだと思う。


最後に、
今シーズン、ラインアウトリーダーという小さいかもしれないけど役職をもらって、相手チームのフォーメーションを家でビデオ研究したり、試合で活きるための練習を考えたりと、自分なりにチームに貢献してきたつもりでした。このシーズン特に夏休み以降はキツかったけれど、ラグビーまみれの日々は本当に充実していました。
飯でも食べながら何気なく話していたらいつの間にか話題が部活のことになって、長い時間熱く語り合ってて、よし明日も練習頑張ろう!そんな熱いハートを持った男女がいるラグビー部が僕は好きですわ。


偉そうな事とかきれい事もたくさん書いたけど、正直僕はかつてプレーでチームを引っ張っていた偉大な先輩方のようになれたかと言われたら自信がないです。
でも、それでも僕を4年生として立ててくれて、慕ってくれた後輩たちには本当に感謝しています。みんな、自分成長しましたって胸張って言えるようになる環境がここにはあります。これからもっとうまくなってラグビー部と真剣に向き合って、僕と同様大学生活を最高のものにしてください。そんでまたOB戦で一緒に現役チームと戦いたいもんだ!

同期のみんなも本当ありがとう。恥ずかしいから書かないし口でも言わないけど、色々とめっちゃ感謝している。
(また広岡に、同期のこと想ってないとか言われそう笑)

最後に、今までお世話になった先輩方、外大ラグビー部関係者の方々、ありがとうございました。これからはOBの一員となりますので、今後も末長くよろしくお願いします。




森亮介


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