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リレー日記

皆様への感謝を込めて

投稿日時:2010/12/08(水) 03:29

HPを御覧の皆様こんにちは、いよいよ当代最後のリレー日記となりました。

色んな人たちに伝えたいことがたくさんあって、今回も長くなってしまうと思いますが、どうかご容赦ください。


ちょっと赤裸々に自分のことをお話します。
我こそはと思っているみんなには申し訳ないけども、僕は誰よりもラグビーが好きです。もう体育会でラグビーがやりたくて、大学を替えてまできたといっても過言ではありません。イタリア語?なにそれ?って感じです。浪人中、ずっとラグビーしたい、ラグビーしたいってつぶやきながら勉強していました。
で、入学前に入部するも、待っていたのは怪我との戦い。肩の脱臼2回、顎の骨折1回、ふくらはぎの骨折1回、右膝の前十字靭帯断裂が1回。全部日常生活に影響するレベルで、手術が必要でした。ちなみに右膝は卒論提出後に手術する予定です。


怪我をするたびに、情けない話ですが、何でオレばっかりがと思ってきました。なんで神様はオレに目一杯ラグビーやらせてくれないんだろ?一生懸命やってるじゃん!って思わずにはいられませんでした。
なかでも一番辛かったのは今年の1月末のふくらはぎの骨折。その前のシーズンを犠牲にして怪我を完璧に治して、キャプテンという立場に就いて、さあ本当にラグビー部に命を懸けようと思った矢先のことで、診断結果を言い渡されたとき目の前が真っ暗になりました。プレーできない絶望と主将としてのしかかる責任感でもうボロ泣きでした。隣に付き添いの翔央ちゃんがいるのに(笑)


でもそのときに周りの人たち、先輩、同期、後輩、友人、家族が本当に親身になってくれて、支えてくれて、励ましてくれた。高校時代のチームメイトからは「絶対に心を折るなよ。お前が頑張ることで誰かに伝わって、何かに繋がるんじゃねえかって思う。」っていうメールを貰いました。こんなに幸せなことってないです。それまでも人を支えるとかが大事だっていう「観念」はあったし、自分は割と素直に言葉にも出来ちゃうほうだけども、ああ、こういうことかって実感できたのはこのときです。独りではどうにも出来ないことってどうしてもあって、それを他の人が支えてくれる。こういう仲間を得て、こういう経験が出来るのはラグビーだけではないのかもしれないけども、自分はラグビーを通してそれが出来て本当に良かったと思っています。


その後も、右膝の前十字靭帯を断裂し、プレーすることが絶望となりました。このときも、なんて情けない主将だろうかと自分を責めたけども、骨折の経験があったから、プレーできないならば何をするべきなのだろうか、どんな風な人間であるべきだろうかっていう風に考えることがなんとか出来ました。
勿論、チームに迷惑をかけたっていう申し訳なさと、ラグビー選手として学生最後の年にプレーできなかったという悔いは残りましたが、幸いなことにチームは土壇場で結果を出してくれた。自分の手足で貢献できなかったことは悔しいけど、それでもプレーオフに連れていってくれたことにはやっぱり心から感謝していて、そんな僕自身を同期も後輩も面と向かって責めることはしませんでした。責められて当然だし、責めてもらっても甘んじて受け入れる心づもりでしたけども。


今年、チーム発足当時にチームミッションとして「全人間的成長」を掲げましたが、チームにそれを求める中で僕自身が人間として磨かれる毎日でした。そんな部であることを心から誇りに思います。


先輩の皆様。特にこの1年、先輩方の暖かい励ましの言葉が本当に自分の心に響いて、支えになりました。自分もこれから、そういう先輩でありたいと思います。引き続き外大ラグビー部をよろしくお願いいたします。


後輩の皆。ラグビーや、ラグビー部を続けることで苦しいこともきっとあると思う。ていうか苦しいことだらけ。でもだからこそ成長できる。だからどうか目を背けたり、投げ出したりしないで、必死になって取り組んで欲しい。それでもダメだったら周りに頼ればいい。きっと親身になって、支えて、励ましてくれるから。ラグビーはそういう競技で、外大ラグビー部はそういう部だから。


同期の皆。頼りない主将だったけどお前らとラグビーできてよかった。一生支えあえる仲間でありたいと心から思っているよ。

最後に家族。特に両親。元気に生んで貰った身体をボロボロにしちゃって、心配と迷惑かけて、それでも励まし、支えてくれてありがとう。ラグビーをやらせてもらったお陰で僕は本当に幸せな出会いに恵まれました。

皆様への最大限の感謝を込めて、次代主将山口君にバトンタッチしたいと思います。
ご精読ありがとうございました。


第81期東京外国語大学ラグビー部主将 伊東遥

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