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リレー日記 2018/8/21

ダンシングヒーロー

 written by 安達 周平 投稿日時:2018/08/21(火) 21:57

 皆さまこんばんは。



 菅平プリズンより出所の日を夢見ながら日々を生きております。



 今宵は囚人ナンバー0番安達周平が皆様へ向けて6年連続6回目の収容となったプリズンの魅力をお伝えしようと思います。



 



 8日間の更生プログラムが始まってから早いもので5日目となりました。僕が高校から6年間、「らぐびい」という名の総合訓練をはじめとする様々な刑務作業を終えて8月の半ばに出所するわけですが、、、







とにかく娯楽がない!!!!!







まあ収容所だけあって更生するために娯楽など必要ないはずではありますが、「人間の持つ最後の権利」がどうのこうのでかなんなのか、数少ないながら日々の苦労を癒すための手段がいくつかあります。「」についてはわんくんに坊主頭にするときの心境を聞いていただければおわかりになると思います。







1.仙人からあげ







 これは本日、地底の牢獄に収監されている凶悪犯ノーブヤンソン、福岡で様々な伝説を残したらしいソー・マサン、巧みに自分の心を隠し、表では反省を示し続ける名詐欺師クボ・チャンとともに与えられた自由時間に外出した際に口にした唐揚げがとても美味しかったのです。たった4つの唐揚げですが、そして400円ですが、この娯楽の無い閉鎖的な世界では涙が出るほど有難いものであることはシャバの皆様にはお分かりいただけないでしょう。







2.  94番グラウンド







 これは僕が入所、出所を繰り返すようになってから初めの3年間に通わされていた場所でした。試合後に「じゃあゴール前並んで~」の号令がかかった後、ひたすら自分と向き合う時間が始まるのです。普段は作業終了後、バスのお迎えがあるので終わりがありますが、この号令がかかる日は特に収監者の態度が悪い日なので反省の心が刑務官に伝わるまでひたすら自問自答しながら走り続けます。したがってこの日は帰りのバスのお迎えの時間は知らされません。近年は割り当て場所がここでは無いので今となってはよい経験を積ませてもらったと思います。







3. 夜空







夜間の自由時間に外へ出ます。すると夜空には満天の星空が我々収監者を迎えてくれます。あの星々を眺めると、荒んだ心が洗われるようです。「明日も頑張ろう」と元気を与えてくれます。きっと読者の皆様も「ああ、シャバち置いてきた大切なあの人にも見せてあげたいなあ、明日も頑張ろう」という気持ちになるでしょう。







以上がここ菅平での楽しみ三選です。読んでいる子供達へ。こんなとこに来なくてもいいようにお母さんの言うことをよく聞いていい子にしてるんだよ。







ここにいると時々不安になる時があります。昨日もアルゼンチン帰りの悪童Ryoが言っていました。「我々悪人にも等しく明日は来るだろうか」と。







それでは出所できる日を心待ちにしながら今夜はもう眠りにつきたいと思います。明日の作業も早いので。







読者の皆様に明日吹く風が良いものでありますように。それではおやすみなさい。































 







 

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