リレー日記 2024/3
節から芽が出る
投稿日時:2024/03/21(木) 19:26
明日卒業式を迎える上田です。
引退リレー日記の更新がかなり遅くなってしまったことを、前主将として引退する部員を代表してお詫び申し上げます。大変申し訳ございません。
外大ラグビー部には4年間本当にお世話になりました。
入部の頃のことから書き始めるとキリがなく、ダラダラと書いてしまいそうなので、主将として走った最後の1年のことを今から書いていきます。
主将になる(ならなくてはいけない)ことがわかったときは正直とても嫌でした。というのも、私自身、キャプテンシーがあるわけでもなく、今までも自分のプレーのことだけを考えてやってきたし、性格も向いているとは思わなかったからです。主将の重圧に耐えられる気もしなかったし、責任感もありませんでした。
実際に昨年の前半はとても苦労しました。
部員が少なくて試合どころか十分な練習もできない、新歓もお金をかけても上手くいかない、目標にしていた国公立戦も棄権。何もかも上手くいかない。自分がキャプテンだからなのか。
また、唯一の同期の和田も留学中で、ずっと独りで抱え込みました。1年上だったら、1年下だったら、同期に頼ることができたのかな、とも思いました。
試合ができない中で、モチベーションは下がっていく一方でした。
最初の頃は、冗談混じりではありますが、「今年のキャプテンやらなあかんとか運悪すぎやろ。ハズレの年やん。」と言ってしまったことも何回かありました。今思ってみれば、主将である以前に人として言うべきことではないですね。
そんな苦しい中でも逃げずに続けられたのは、地味な練習ばかりでも、大変な新歓期間も、文句ひとつ言わずに一生懸命やってくれる部員のみんながいたからでした。
そんな姿を見ていると「主将の自分がこんなんじゃだめだ」と思え、再び前を向くことができました。
最後までやり抜いた結果、当時は辛いことばかりだったけど、良い結果を残すこともできなかったけど、今は主将をやってよかったなと心から思えます。
それは自分自身がこの1年間で人間として成長できたと思うからです。
今まで自分はあまりヘコむことがなく、メンタルが強いと思っていましたがそれは間違いだと気づきました。なんでも他人に責任を押し付けて逃げていただけでした。
主将になってからも、試合で負けたり、練習で上手くいかなかったりすると「部員のみんなのレベルが低すぎる」と、心の中で自分の責任から逃げてしまったことが何回もありました。
しかし横国戦が終わった瞬間は、「勝たせることができなかった」とか「もっと良い練習をしていれば勝てたのではないか」と思えました。この瞬間は、ほんの少しキャプテンっぽくなれたかもしれません。
先輩方へ
コロナ禍に入部し、イレギュラーな新歓やシーズンにも関わらず自分を歓迎してくださり、また同期の少なかった自分の面倒を見てくださりありがとうございました。
そして昨年復帰してくださった先輩方、みなさんのおかげで最後まで試合をすることができました。本当にありがとうございました。
和田へ
同期がどんどん辞めていき、本当に独りになるのではと不安になっていたけど、和田が最後まで残ってくれて実はめちゃくちゃ嬉しかったし感謝してます。後輩のみんな和田のこととても頼りにしてたっぽいから、この1年も何かの形で後輩のサポートをしてあげてください。
後輩へ
さっきも書いたけど、みんなのおかげで最後までキャプテンを続けられました。本当にありがとう。
最後の1年間、みんなのことが弟・妹みたいにかわいくて仕方なかったです(1人年上いるけど)。
これから良いことばかりじゃないかもしれないけど、ラグビーやってたら必ず人生が豊かになるから辞めないでください。
あと見てるかわからないけどサムにも感謝してます。サムは遅刻ばかりしてたし嫌な練習は休んだりしてたけど、サムがいなければ春シーズンは1試合もできませんでした。
OB・OGの皆様へ
昨年は多大なご支援、本当にありがとうございました。皆様のご支援がなければ昨年1年間、最後まで活動できませんでした。改めて感謝申し上げるとともに、今後の外大ラグビー部のご支援をお願い申し上げます。
最後に自分が主将をやっていた中で1番嬉しかったことを書きます。
それは夏合宿のことです。
それまで「良いチーム」を作ろうとするなかで、「良いチームとは何なのだろうか」という疑問にぶち当たり、わけもわからず必死にチーム作りをしていました。
その中迎えた菅平での合宿で、日体大戦のレフリーの方、ICU戦を見に来てくださった六旺さん、そして大工大の友達から「なんか良いチームだね」と言ってもらえました。
お世辞だったかもしれませんが、それを聞いた時に今まで自分が目指してきたもの、そしてやってきたことが認められたような気がしてとても嬉しかったのを今でも覚えています。
4年間通して貴重な経験をたくさんさせてもらえました。ありがとうございました。
2024.03.21
東京外国語大学ラグビー部94期主将 上田定行
お世話になりました
投稿日時:2024/03/20(水) 22:47
中国語科和田拓己です。
更新が遅れてしまい申し訳ございません。
主将も控えておりますのでぎゅっとまとめてお届けしたいと思います。
引退から数か月がたちました。
あっという間です。
入部してからも本当にあっという間でした。
いろんなことがありました。
楽しいことも、しんどいことも。後者の方が圧倒的に多かった。
やめたくなることもありました。
自分が好きな自分でいられなくなる時もありました。
いろんな人に助けられながら、
なんとか引退まで続けることができてよかったです。
小さいときからラグビーが好きでした。
でもまさか自分がプレーする日が来るとは夢にも思っていなかったです。
しかも大学の部活で。
練習でも試合でも迷惑をかけてばかりだったこと、今でも申し訳なさでいっぱいですが、
改めてとてもありがたい経験をさせていただいたと、心からそう思います。
お世話になったすべての皆様、本当にありがとうございました。
追伸
今はもう朝4時半のアラームに起こされることはありません。
まだ暗い空の下歩いて駅に向かうことも、
電車に揺られながら申し訳程度の睡眠を確保することも、
是政行きの車両の到着を聞いて緊張を感じることも。
練習に向かう朝、最寄り駅までの道のりで上を向く余裕なんてなかったけど、
引退した日、終電でたどり着いた最寄り駅からの帰り道に見えたオリオン座はとてもきれいでした。
ありがとうございました。
黄色い車
投稿日時:2024/03/09(土) 03:25
お久しぶりです。木下です。
更新が大幅に遅れてしまい申し訳ありません。満を持していたら3月になっていました。次回リレー日記を書く機会があれば一瞬で更新する所存です。
11月に引退してから早3か月が経ちました。
プレーヤーより1年早く引退させていただきました。朝起きる辛さを考えると長い2年と8か月でしたが、楽しい時間を考えると実は5か月くらいだったのではないかと感じます。
ここから先はちょっと自分のことを書きたくなってしまったので、要らない方は☆まで飛ばしてください。
さて、1つ心残りがあります。ちょっと練習には参加するスタッフ、という曖昧な立ち位置の中で、自分は何を目標とすべきかずっと考えていました。結局答えは出ませんでした。その時々で最良の選択をするよう心掛けてはいたけど、何を軸とすべきかが定まらず、中途半端な立場に甘えてしまったこともあったかもしれません。
特にスタッフという立場は、試合に勝つとか、何本以上タックルするとか、明確な目標を定めるのが難しいです。上級生になるほどにやることが固定化されてきて、プレーしないのに何のために部活に行くのか分からなくなります。そんなとき、何か目標や理由があれば、楽しいだけでなくもっと有意義な時間を過ごせたのではないかと感じています。
後輩たち、楽しいだけで続けられる良い部活ではあるけど、目標を定めるともっと得られるものがあるかもよ!
入部した頃は、部員の多さとスタッフの業務の多さ、大学ラグビー部の緩さに驚いたのを覚えています。当時はプレーヤー兼スタッフという中途半端なポジションで、スタッフの仕事をあまりしないことで反感を買っていないか、練習に参加して足を引っ張っていないか、存在意義が見出せずビクビクしていたこともありました。
それでも、お前は良いよと自由にやらせてくれるスタッフの先輩方や、やらないの?と巻き込んでくれるプレーヤーの先輩方のおかげで、余計なことは考えずに楽しいから部活に行くんだ!と辛い早起きも続けられました。
柔軟に対応してくださった優しい先輩方にはとても感謝しています。
2年生の時は、部員の淘汰が進み若干困惑しましたが、このシーズンは合宿を乗り越えてから勝つことが多くて率直に嬉しかったし楽しかったです。
諸事情でまさかの副務を務めることになってしまいましたが、早めに責任感が芽生えたので結果的には良かったのかもしれません。
3年生になり、後輩が増えて、育てる側の立場に初めて立ちました。どのように何を教えていけば良いか悩みながら、不器用な指導にも素直に取り組んでくれる後輩たちを見るのも、一緒に先輩面してあれこれ教えている同期を見るのも楽しかったです。
副務になって、やはり誰かが辞めないように楽しくやることを重視しましたが、そのせいで緩くなってしまうのではないかという危機感がありました。毎週末のスタッフミーティングで少々細かく厳しくなってしまったのはこのせいです。
常に人数不足と闘いながら挑むこのシーズンは、うまくいくことばかりではありませんでした。相手校の棄権が多く、試合の機会が奪われて行く中で、正々堂々戦い抜いたと思います。
☆当たり前のことですが、最後まで続けられたのは支えてくれた皆さんのおかげです。
勝手に入った私を温かく見守ってくださった先輩方、生意気で変な後輩だった自覚は少々あります。仲良くしてくださった先輩も、あまりご飯とか行けなかった先輩も、扱いにくい私を受け入れていただきありがとうございました。
同期とは本当に心から楽しい時間を過ごしました。熱いことを言うと、君たちは大学生活でできた貴重な”仲間“です。梨香子が書いていてようやく気付きましたが、確かにスタッフに感謝してくれることが多く、嬉しさと同時に照れくさかったです。めんどくさい私に付き合ってくれてありがとう。逆張りはやめられないからね、これからもよろしく。
後輩たちは今後も変わらず可愛い存在です。プレーヤーは短期間で驚くほど成長するし、スタッフはしっかりしすぎてほぼ同期だと思っていました。聞くところによるとまだまだ成長し続けているらしいじゃないですか。伸びしろ無限大の君たちを陰ながら応援しています。テキトーで変な先輩に付いてきてくれてありがとう。
OB・OGの方々にもお世話になりました。経済的なご支援は言うまでもなく、どんなに遠い試合会場でも絶対に誰かが駆け付け、応援してくださったことに心から感謝しています。
それから、アウェイの試合でも相手校に負けない外大応援団があったのは、保護者の皆様が遠くまで駆けつけていただいたおかげです。差し入れまでいただきありがとうございました。
感謝すべき人はまだまだいますが、キリがないのでここらへんで切り上げます。
年長で出会ってから、形を変えながらもずるずる付き合ってきたラグビーと一旦お別れです。ラグビー楽しかったです。ありがとう。
これからは、部活の外から応援しています。
それでは、また会う日まで。