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リレー日記

雅史丸、闇語り。~幕末の江戸からお伝えします候~

投稿日時:2016/08/17(水) 00:06

 早くもリレー日記2回目の出番がやって参りました。一年生の藤池雅史です。今は合宿前夜、外では台風の連れてきた大雨が降りしきっています。合宿地の菅平は長野県上田市、真田家ゆかりの地です。先日は監督のあきらさんから「難攻不落の上田城御守り」を頂きまして、皆また一段と気合いが入りました。「真田丸」は個人的に過去最高の大河ドラマであるのですが、いまひとつラグビー部内では流行っていないような気がします。皆さん世界史選択が多いからでしょうか、日本史にあまり興味を持たれないのかもしれません。しかし、かくいう私も日本史は大の苦手です。ですが、今日は思い切って過去の話をしようと思います…
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 時は江戸末。200年にも及んだ徳川家による支配も黒船の来航により揺らぎはじめ、長年築き上げられてきた文化は廃れていた。各地では尊皇攘夷の声がこだまし、民は不安を抱えていた。京の都では新撰組が名声を高めていたが、遠く離れた江戸でも一人の隊士が孤独な朝を迎える。藤池雅史丸。

 小平の家から府中の大学までのいつもの自転車コースで私が考えていることは極めて少ないです。「今日は朝ごはんしっかり食べたっけ?」とか「ちゃんとかばんに水筒入れたっけ?」などで精一杯です。しかし、今月のはじめに購入した浅田次郎の小説「壬生義士伝」は私の朝を180度変えました。

 小6から連れ添ってきた愛用のちゃりんこ「藤池号」はたくましい白馬に、濃紺のラグパンは藍染めの袴に、肩にかけたバッグの紐は純白のたすきに変わりました。こうして私は新撰組の藤池雅史丸に変身し、朝焼けの多摩を駆け抜けるのです。グラウンドに登場する藤池雅史は「斬れ斬れの雅史丸」なのです。

 ゆきひろ先輩からのフリにお答えします。実家から通っている私は両親にはいつも迷惑をかけてばかりですが、我が家は先輩がおそらく想像されているよりも殺伐としていて、毎日が池田屋騒動です。

 母は安達周平もびっくりのRRR(リアルガチ・リレー日記・リーダー)であるため息子の部内での言動を日記を通して掌握していて、たまにそのことを示唆してきます。
雅史丸「只今帰りました候!真田丸観たいです候」
母上「もうすぐ合宿だろう、ヘッドキャップもって帰ってきたか?あの何とかの柄とかいう…」
雅史丸「…!なぜ、それを!」
 
 また最近、稀代のネットサーファーである祖父(84)がリレー日記はもちろん、我が同期プレイヤーの出身高校と対戦成績まで把握していたことが判明し、江戸に衝撃が走りました。
雅史丸「もしもし、おじいちゃん元気?」
祖父「そういやおまえが一緒に東南アジア行った山内くんとかいう子は三鷹高校だったな。三鷹高校は昨年の春大会では…」
雅史丸「…!なぜ、それを!」
 
 一方、対立する母子に挟まれた父は近頃息子とコミュニケーションを取ることを困難としています。ついさっきのこと。
父上「…」
雅史丸「…」
父上「…朝は学校か?」
雅史丸「…?」
父上「…ああ、合宿に行くのか」
雅史丸「…うん……」
父上「…」
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 お母さん、いつもご飯作ってくれてありがとうございます。お父さん、いつもありがとうございます。
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 次の不破先輩にお尋ねします。不破さんはタイムスリップできるとしたら(他の国でもOKです)いつの時代に行きたいですか?そして何になりたいですか?私はやはり江戸時代です!新撰組になれたらいいですけど、城を持つお殿様もよさそうです!

 長々と失礼しました。

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