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リレー日記

サイレントマジョリティ

投稿日時:2018/10/28(日) 12:11

 おはようございます。3年安達周平がお送り致します。



 



 すっかりと日が短くなり、冬の訪れを感じる日々ですね。練習後、盛んにえんやらやの佐藤店長がシフトやう◯ちの提出を叫んでいるのを聞いて外語祭も間近だなぁと感じます。



 



さて、そんな外語祭では一風変わった行事があります。それは「語劇」と言われる、2年生の生徒が各専攻語で劇を行うというものです。



 



 自分はペルシア語を専攻しているので、ペルシア語劇を行いました。



秋山くんが前回言っていましたが、自分は「馬」として「勇ましく」演じ、誰だかよくわからないイラン人から「馬がメチャクチャかっこよかった」という謎の賞賛を浴びたことは昨日のことのように覚えております。



 



 では自分がいかに観客の思い出に残るような演技をすることができたのか、それは「ネイティブの先生のどんな扱いにもめげないこと」です。



 



 恐らくどの語科でもネイティブの先生に発音、抑揚などをみてもらう機会があると思います。



 ある時ペルシア語でもその日があり、セリフチェックをしてもらう日がありました。それぞれ一人ずつ台本を見ながら音読をします。みんな「良いですね」「素晴らしい」などの評価をもらっている中、自分の番が回って参りました。すると、「違うわ、もう一回読んでみて」と言われてしまいました。読み直すと、「違う。もう一度」



 何がいけないんだろう…しかしどこが違うのか全く指摘されません。



 「違う。こうやって読むの。」何度やり直してもこのように言われ続けます。「音がおかしいのだろうか、だが自分は同じように読んでいるつもりだ。そもそもこんなに読み直しをさせられているなんてよっぽどズレているに違いないが、全くそのようには思えない。」



 だんだんと自分の心の中に湧き上がるものを感じ始めました。ご存知の方も少ないかと思いますが、幼少の頃からピアノをやっており音を大幅に聞き違えるということはないはずです。



 しかし、まるでドとラを間違えているかのように「全然違う」の一点張りです。お互いフラストレーションが溜まります。



 すると、とうとうその場の全てを破壊する恐ろしい言葉が投げかけられました。



 



「ちゃんと読めよ」



 



来ました。それは劇を仕切っている主役。



 



張り詰める空気。しんと静まる教室。



 



しかし自分の心はもう抑えることができません。21歳大学生。再び反抗期の蓋をあけることとなってしまいました。



 



結局この騒動でその日は終わり、全体に次の練習日までにセリフを覚えてくることが指示されました。



 



 その日、怒りが収まらない中ふとある考えが浮かびました。「あれ、このままだと居場所ないんじゃね?」しかし、このまま黙って練習するのもなんだかとっても癪でした。しかしこの先3年あまり1人は流石に辛すぎます。



 安達少年は謎のプライドと実益の狭間に揺れていました。



 



 話が長すぎるので割愛しますが、ここで心配して電話をかけてくれた友達のおかげで更生する道を歩むことに決め、学芸戦の帰り道、多くのパリピやカップルが闊歩する夜の多摩センター中央公園で権力に屈した安達少年は悔し涙を流しながら2人がけのベンチに台本を広げセリフを覚えきったのでした。



 



結局主役の奴とは仲直りな感じになったのですが、ネイティブの先生からは迫害され続け、発表の直前に、「周平は馬なんだから人類じゃないし二足歩行をしているのはおかしい」だの、「顔が馬じゃないから馬の被り物を、するべきだ」だの言われましたがなんだかんだで二足歩行で「馬」を演じきったのでした。



 



以上が僕の語劇の裏話でした。



是非二年生のみんなには、ネイティブの先生とどんなに折り合いが悪くてもめげずにひとまずセリフだけ大っきい公園で覚えておけば色々と思い出にのこる演技ができるでしょう。



 



若干フリとズレてそうですがこんな感じですね。



出演者の皆さん頑張ってください。



 



次はゆうきさんです。もうすぐハロウィンですが、22年間の中で経験したハロウィンエピソードを教えてください!



 

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