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リレー日記

スピードスター

投稿日時:2019/12/18(水) 21:00

リレー日記をご覧の皆様、こんにちは。スペイン語科4年の中野です。



 



入部したときのことを鮮明に覚えているのに、もう引退日記を書いているのが不思議でなりません。個人的な振り返りも入るかと思うので、冗長かつ拙い文章になってしまいますが、これが最後ということでご容赦ください。



 



 



先日、筋トレをしようと家の近くのジムに行ったときのことです。よっしゃやるか、とベンチプレスのラックに腰掛けると、ふと違和感。今まではバーベルを前にすれば自然と漲ってきたはずのエネルギーが湧いてこない。おかしいなと思いつつ、いつものように「海洋◯す」と呪文のように唱えてみても、最後の1回がどうしても上がらない。そこでふと「あれ、これ何のためにやってんだ」と思い至った途端、言葉では言い表せない虚脱感に襲われ、自分の4年間が終わったのだと実感しました。



 



 



振り返ってみれば、175cm 57kg、ラグビー未経験というステータスを引っ提げて恐れ多くもラグビー部の門を叩いて以来、経験者が半数を占めていた同期に追いつこうと努力してきました。このように書けば見栄えは良いですが、その「努力」の中身を思い返したとき、果たしてそれは本当に「努力」と呼べるものだったのか。僕ははっきりYesと言うことはできません。もう無理だと妥協した記憶もたくさんあります。それでも4年間辞めずに走り抜けてきました。本気で勝ちたいと思って練習してきたし、試合で勝っても負けても泣けるくらいの思いを持って取り組んだことも確かです。すぐ泣く僕に対して前主将が放った「別にいいんだけどキモい」という有り難いお言葉だって忘れてはいません。



 



そんな4年間がどれほどの価値を持つのか、それを決めるのはもっと先、これからの人生次第だと思います。僕達が重ねてきた試合の勝ち負けなんて、誰に何の影響を与えるものでもありません。しかし、そこで得た感情や思考は自分の中に消えることなく蓄積されています。それが将来何かしらの糧として意味を為すように、「大学で部活やってたお陰だな」と思える瞬間がたくさん訪れるように、頑張ります。



 



 



纏まりのある文章で書きたいことを書く才に乏しいので、そろそろ一番書きたいことを書いて終わりにしようと思います。



 



 



何百回、何千回も辞めたいと思ったラグビー部をなぜ引退まで続けられたのかといえば、一番はやはり部員の皆さんのおかげだと思います。「先輩が面白くて雰囲気が良い」という、我が部の入部理由ランキング断トツ1位であろう理由で僕も入部しました。様々な理由をつけて辞めようとしていた自分を思い留まらせたのも先輩方の存在でした。先輩方のチームに貢献したいと願い続けて、それが去年のシーズンでようやく少しだけ達成できたことは忘れられない思い出です。



 



留学に行くと決めたとき、それを認めて帰国後再び受け入れてくれた同期と後輩にも感謝の気持ちでいっぱいです。留学を半年にしてまで戻ってきたいと思えたのは、ラグビー自体ももちろんですが、部員のみんなの存在があったからこそです。遠くコロンビアの地で苦しいことがあったとき、ラグビー部が常に自分の居場所であり続けてくれました。



 



そして、今年の夏から突然先輩面して現れた4年生を受け入れてくれた1年生のみんなもありがとう。たった4ヶ月にしては信じられないくらい仲良くなれたと僕は勝手に思っています。2、3年と違って唯一ちゃんと先輩扱いしてくれるみんなが大好きだ。



 



 



先日、他大学のとある部活の引退ブログで見かけた言葉がすっと腑に落ちたので紹介します。



 



「過程は本気で結果を追い求めて初めて意味を持つ」



 



来年以降も結果にこだわって、今年以上に良いチームを作ってくれることを期待しています。



 



 



関係者の皆様



 



OB・OG、保護者の方々、そしてラグビー部に携わってくださる全ての皆様に感謝申し上げます。金銭面の援助はもちろん、様々な形で部を支援していただいているお陰で、不自由なく活動することができています。



 



4年間ありがとうございました。これからも外大ラグビー部をよろしくお願い致します。



 



 



 



外大ラグビー部に入って良かった。いい4年間でした。



 



ありがとうございました。



 



2019.12.18 中野冬木



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 

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