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リレー日記

すばらしい日々

投稿日時:2020/01/14(火) 19:00

リレー日記をご覧の皆さま、こんにちは。4年の小川です。ICUとの入れ替え戦で引退してからあれよあれよという間に1ヶ月が過ぎました。早くから催促が来ていたのですが、いっこうに筆が進まず、引き延ばしてしまいました。ようやく気持ちに整理がついてきたので、文章にしたいと思います。まとまりのない文章になると思いますが、お付き合いください。

自分がこの部活に入ってから3年と9ヶ月が経ちました。4年弱というとても長い時間ですが、ラグビー部での日々はとてもあっという間の出来事であったように感じられます。この時間には原稿用紙が何枚あっても足らないほどの出来事や思いがあり、それをここにまとめるのは不可能なので、その中から切り取ったほんの少しを書いていきたいと思います。

この4年間を振り返ったとき、悔しさから目をそらすことはできません。幸いなことに4年間プレーオフを戦うことができましたが、一方で一度も決勝を戦うことはできませんでした。シーズンの最後の試合、そしてそれが終わった後の先輩方の涙がいまだに忘れられません。その悔しさがモチベーションとなって、残されたプレーヤーたちは成長していくものですが、同じチームで戦えるシーズンは一回だけ。特に悔しかった僕が2年のときのシーズンの最終戦のことはそのときの4年生への申し訳なさと一緒にきっと長い間残っていくと思います。

悔しい気持ちはチームに対するものだけではありません。何より大きいのは僕はプレーヤーとして、自分の求めるレベルに全く届かなかったことです。僕が毎回練習に向かっていた最大の目的は自分の描く理想の選手になることでした。日頃の練習で何が足りないかと考えることを徹底したつもりでしたが、あらゆる面で力不足だったことをシーズンでの試合では痛感させられました。2年からはSOという重要なポジションで起用してもらいながら、チームを勝利に導けないことも多く、自身の役割を充分に果たせなかったという気持ちが強く残っています。もちろん練習では手を抜かず、自分のスキル向上に尽力したつもりでしたが、今となってはもっとできたこと、やるべきだったことがたくさんあったと後悔せずにはいられません。

ここまで書いてきたように、僕にとって大学ラグビーは手放しに楽しかった、充実していたと言えるものではありません。楽しいこと、うれしいことより悔しい、むなしいと感じることのほうがずっと多かったと思います。しかし、それでも部活に入ってよかった、ラグビーをやっていてよかったと思うこともたくさんあります。同期と馬鹿をやったこと、筋トレの数値が上がったこと、強い相手といい試合をできたこと・・・例を挙げればきりがありません。しかし、何よりもよかったのはラグビーが好きだという気持ちに気づいたことです。つらいことも多く、ラグビーをやる理由を見失ったこともありましたが、最後の年になって、ラグビーのこと、自分のことがより理解できるようになり、自分がラグビーをやる理由がはっきりと自覚できました。僕はラグビーが好きで、よりうまくなりたいからラグビーをやっている。これだけの単純なことですが、この部活でいろいろな経験をしたから気づけたことなのです。

自分語りはこれくらいにして、今後の外大ラグビー部について少しだけ話して終わりにしたいと思います。恥ずかしがり屋なのであまり話せていませんが、後輩に言いたいことは山ほどあります。さすがに今からたくさん書くわけにはいかないので一番言いたいことだけ。

ラグビーで一番大切なのは気持ちです。

自分らしくない発言かもしれません。精神論はあまり好きじゃないので、こういうことは言わないようにしてきました。だけどラグビー、最後は気持ちなのです。ラグビーがうまくなりたい、試合に勝ちたい。こういう気持ちを強く持てば、どうすればうまくなるか、勝てるか考え、練習します。これが相手を上回ったときはじめて勝てるのです。特に外大は未経験者が多く、レベルアップへのハードルがすごく高いです。だからこそ、どのチームより強い闘志と情熱を持ってほしいのです。きっと今のチームにもできるはずです。

最後になりますが、これまで長い間自分とチームを支えてくださった皆さまに感謝申し上げたいと思います。本来なら一人一人、直接伺うべきところなのですが、この場を借りて挨拶とさせていただきます。様々な形で支援していただいたOB,OGの皆さま、僕の両親や保護者の皆さま、1年の時から可愛がってくださった先輩方、至らぬところの多い僕たちについてきてくれた後輩たち、練習のサポート、時にはリハビリを手伝ってくれたマネージャー、そして4年間苦楽をともにした同期、皆さまのおかげですばらしい日々を送ることができました。至らぬところが多い人間で、いろいろご迷惑をおかけしてきましたが、そんな僕によくしてくれた皆さまに心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

それでは皆さまごきげんよう。

2020.1.14 小川啓介

 

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