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リレー日記

私と外大と、そして何よりも大切な楕円球と

投稿日時:2023/03/28(火) 14:36

東京外国語大学ラグビー部93期副将の宮下敬伍です。



以下駄文にはなりますが、ご容赦ください。



 



 



大学でラグビーを続けようとは微塵も思っていませんでした。テニスサークルと料理サークルを兼部してキャンパスライフを謳歌すると強く心に決めていたのです。新歓期にラグビー部の練習にも参加しましたが、大学生にもなって砂利で体を汚す意味が理解できず、魅力を感じることはありませんでした。テニスの新歓の方がずっと楽しくて、大学生ぽくて魅力的でした。



 



ラグビー部から距離を置こうと思っていたのも束の間、グリップの教室には和真と蓮がいました。さらに、テニスと兼部しようと思っていた料理サークルを探してみたらそんなものはなく、食べ物を扱っている団体は茶道部でした。極めつけには、浪人仲間の平田がラグビー部に入りました。ここから私のラグビー部としてのキャンパスライフが始まりました。



 



実際に入部してみると先輩方はとても優しくて、ラグビー部は居心地の良いものでした。中学・高校と先輩と仲良くなることなどなかったので、外大ラグビー部に入って初めて先輩の温かさというものを知った気がします。



 



瞬く間に月日は流れ、後輩が入ってきました。中高で後輩とも仲良くしてこなかったうえに人見知りを極めていたので、後輩との距離感にとても困りました。ネットで「人見知り 会話」で調べたら質問して会話を続けることがポイントだと載っていたので、実践してみました。でも質問だけしていると間を埋めようとしていると思われるようです。コミュニケーションって難しい。



 



気が付くといつの間にか自分たちの代になり、最上級学年になっていました。最後の一年は副将としてチームを支えることになりました。しかしチームを動かすということは自分が思っていた以上に難しく、正直副将としてうまくコミットすることができませんでした。



チームとしての仕事のほとんどを和真に任せてしまって、尊敬と申し訳なさだけが日々増していきました。



 



リーグ戦全勝で迎えた入替戦、試合に負けて4部昇格は叶いませんでした。試合終了直後はゲームメイクできなかったと思うだけで、実感があまり湧きませんでした。



 



しかし、引退から3ヶ月経ってみると、悔しさだけでなく物足りなさを感じるようになりました。



思い返してみると、ラグビーをやめたいと思ったことは本当に一度もありませんでした。練習が楽しくて、オフの日が憂鬱に感じるほどでした。自分の大学生活は常にラグビーと表裏一体だったことを、改めて痛感しました。



 



振り返ってみると、大学での4年間のラグビー生活は、決して自分1人だけの力で成り立つものではありませんでした。



 



勝コーチや南会長、あきら監督をはじめとして、OB・OGの皆様には何度も練習に来ていただき、参加してくださっただけでなく、様々な形でサポートもしていただきました。感謝してもしきれません。成長し続ける外大ラグビー部を、今後ともよろしくお願いいたします。



 



直接お世話になった先輩方にも、深くお礼申し上げます。練習中に頼りになるだけでなく、普段の大学生活でもお世話になりました。納会などあった際にはぜひ一緒にお酒を飲みましょう!



 



ラグビー部として活動していく中で、後輩の存在も大きなものでした。不器用な接し方しかできない自分に歩み寄ってくれて、本当に可愛くて嬉しかったです。そんな大切な後輩に一つアドバイスをするとすれば、とにかく上手くなるために工夫し続けてください。外大ラグビー部は指導者がいないため、自分自身が何かアクションを起こさなければ成長が難しいと思います。だから、日々の練習のビデオを丁寧に見直して、自分のプレーや、他の人の上手いプレーを見つけて、真似して練習してください。



なんでもできる優秀なスタッフが工夫を凝らしながら、見やすいようにビデオを撮ってくれています。その努力を決して無駄にせず、自分の成長アイテムとしてフル活用してください。外大ラグビー部の更なる発展を期待しています。



 



最後に、同期の存在がなければ、4年間ラグビーを続けることができませんでした。個性豊かなプレーヤーとスタッフのみんながいてくれたから、楽しく真剣にラグビーと向き合うことができました。それぞれの道に進むことになっても、定期的に集まりましょう!



 



4年間本当にお世話になりました。また会う日まで。



 



 



2023年3月28日 宮下敬伍



 



 



 

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