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リレー日記 2021/3

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最前線

 written by 山内 亜美 投稿日時:2021/03/20(土) 13:33

 

今年度、東京外国語ラグビー部副務を務めさせていただく、新3年の山内亜美と申します。



至らない点はあると思いますが、この新チームが弊部の「礎」となれるよう尽力して参りますので、どうか温かいご指導ご鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。



 



新チームになって初めてのリレー日記です。



「チームとして」「プレイヤーとして」に関しては、主将と副将が熱く綴って下さったので、私は「スタッフとは」について書こうと思います。



 



昨年度より、プレイヤーではなく部活の運営・補佐を行う部員を「マネージャー」という名称から「スタッフ」に改めました。この「変革」は前副務の加藤が起こしたものです。なぜ名称ごときにこだわったのか、疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、これは単なる呼び名の変更ではなありません。既存の「女子マネージャー像」からの脱却でした。



 



「マネージャー」の仕事は既存のマニュアルをミスなく行うことが主でした。勿論、その仕事内容が悪いという訳ではありません。基礎の仕事がなければ組織として回らないからです。しかし、基礎部分の作業は自分の存在意義を見出すにはあまりに単純で、歯車的役割でした。



特に入部理由が希薄な自分にとっては、目的とやりがいのない活動を続けることは困難でした。



 



「此の部活において必要な存在になる為には、なにをするべきなのか」同期のスタッフ全員が悩んだテーマでしょう。



結局、明確な答えは出ていません。というか、どう頑張っても試合の主役にはなれないスタッフに確固たる正解などないのだと思います。(プレイヤーも同じこと言えるかもしれませんが)



それぞれが自分の最前線を模索し、それが他の部員への利益となり、部活の未来に繋がることをやり続けることで自分の存在意義を感じることができるのだと思います。スタッフこそ、常に挑戦をしなければあっという間に部活の必須条件から弾かれます。なぜなら、トライもコンバージョンキックもタックルもできないからです。



 



その点で、昨年度のスタッフは「改革」というスローガンを基に、自分の役割意識を非常に高められたと感じます。引き継ぎ、今年度も部活に利益を出せる人間を目指していきたいです。



 



結果、「スタッフとは」の答えですが、未だ明確にはわかりません。ただ、この2年間でプレイヤーよりもよっぽど目的意識と向上心がないと組織に存在する意義が無くなる難しい立場にあることは身に染みて感じました。



スタッフの皆さん、今年もお互い支え合って頑張りましょうね。



 



最後になりますが、4部昇格が叶うよう、グラウンドでも運営方面でも一生懸命頑張ります。スタッフ全員が自分の目標に挑戦できる環境、部員全員が思う存分ラグビーを頑張れる環境を作っていきます。



最後の年、どうかよろしくお願い致します。



 



OB・OGの皆様、保護者の皆様。去年、活動が思うようにできない苦しい時に温かいご支援、お声かけ、誠に有難うございました。今年も、どうか引き継ぎ温かいご指導・ご鞭撻のほどをよろしくお願い致します。

自己成長

 written by 靍田 桂士 投稿日時:2021/03/19(金) 14:33


リレー日記をご覧の皆様、こんにちは。この度副将を務めさせていただくこととなりました、中国語専攻3年の靏田桂士と申します。大沼主将と比較し、大変拙い文章となってしまいますが最後までお付き合いいただけると幸いです。

 

 

私が本学ラグビー部に入部して以降、毎年のように「良いチームとは何か」と考えさせられます。その解釈は人ぞれぞれ、十人十色であって構わないと思います。しかし、まずは部員一人一人がラグビーを心の底から楽しむことが重要なのではないでしょうか。

 

 

もちろん、上級生はチームのことを考えなくてはなりません。しかし、それ以上に重要なことは、木村前主将が引退日記で綴っていましたが、「エゴ」だと思います。チームの規律の中で、例えば、試合に出て自分が一番いいプレーをする。一番体をデカくする。フィットネスで一番走る。練習で一番いいタックルをする。それぞれが主観的な評価でも、客観的な評価でも構いません。こうした個々人のエゴが集合体となった結果、チームとして成長できると思います。チームとして変わって行くのは時間のかかることですが、個々人が変わるのは意識次第でどうとでもなります。

 

 

偉そうなことを書いていますが、自分自身も、入部してからはエゴで動いてきたと思います。1年目、2年目は「チームのために」なんて考えはなく、「とにかく自分が試合に出て活躍する」ことだけ考えていました。4年目になりましたが、自信を持てるのはタックルくらいです。何か自分の武器を見つけて伸ばしていけば活躍できるのがラグビーというスポーツの醍醐味の一つと言えるでしょう。

 

 

さて、今シーズンのチームスローガンは「礎」です。昨年度は「変革」というスローガンの下で、悪しき伝統を廃し良い伝統を継承していけるよう、様々な改革がなされました。コロナ禍という状況でのチーム運営は大変厳しいものがあったと思いますが、外大ラグビー部が新たな歴史を踏み出す第一歩となったシーズンだったと感じています。

 

 

そして、今年度も関東リーグへの移行や、勝コーチの招聘など、外大ラグビー部にとって大きな転換点を迎えます。そのような状況で、これからの外大ラグビー部の「礎」を築いていけるよう、部員が一丸となって取り組んでいきましょう。コロナ禍で新チームが始動してすぐに活動自粛に追い込まれてしまいましたが、その中でも自分自身ができることは何なのかを今一度考え直し、4部昇格に向けてまずは個々人が「礎」を築いていくことが必要ではないかと感じています。


まとまりのない文章となってしまいましたが、最後にみんなで笑ってシーズンを終えたいと思います。結果はもちろんですが、それ以上にチームとして成長できるように、そして自分自身もチームを引っ張っていけるように頑張るのでついてきてください。いいシーズンにしましょう。

 

 

最後に、平素より本学ラグビー部を応援して下さっているOBOG並びに保護者の皆様方、今年度も引き続きあたたかいご指導、ご声援の程よろしくお願い致します。

 

Fundamentals

 written by 大沼 六旺 投稿日時:2021/03/11(木) 19:18

 この度、東京外国語大学ラグビー部第92期主将を拝命いたしました大沼六旺と申します。冬の寒さも少しずつやわらぎ絶好のラグビー日和となって参りましたが、現在はコロナ禍という未曾有の事態に見舞われ、我々も活動がままならない状況であります。しかし伝統あるこの部活の火を絶やさすことなく、より一層大きなものとして次代に受け継ぐべく微力ながら全霊で務めあげさせていただく所存です。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。



 新チームの始動にあたり、前年度の木村組に倣って我々もスローガンを設けました。去年掲げられた「変革」を継承した上でより強固にすること、そしてリーグ移行を受けて大きく変わるラグビー部、そのあり方を確立したいという思いから捻り出したのが「礎」です。当初はそれ以上の意味は考えていなかったのですが、今思うとこの言葉には色々と含みがあります。素人集団ゆえに我々が疎かにしてしまいがちな基礎にも「礎」の文字が含まれています。またこれは私見ですが、弊部の部員に散見される何故自分が人生の時間を割いて部活に所属しているのか言語化できない人にはもっと精神的な「礎」があって然るべきです。



 新入生の目に触れる可能性がある場でこのようなことを言うのは憚られるのですが、この部活を完全な体育会系と言い張るのは無理があると思います。それが弊部のいいところでもあるし、強豪校でもない以上ある程度は緩くなるものでしょう。ただアマチュアリズムにおいて肝要なのが勝利への追求と活動自体を楽しむことのバランスだとすると、去年からのラグビー部は些か不均衡が過ぎると感じてしまいます。練習に笑いがあるのはいいことだと思います。しかしミスなどをしたときに反省もせず流したり、練習の意図を把握しようともせず漫然とこなしたり、ノルマをこなさなかったりはいかがなものでしょうか。木村前主将も昨年度度々嘆いていた練習に漂う弛緩した空気は可及的速やかに是正するべきです。そのためには前述した精神的な礎を各部員が持つのが不可欠なのではないしょうか。



 この部活は私にとって大学内での居場所でもありますし、個人的に落ち込んでいた時期に支えとなってくれたので恩返しがしたいと言う気持ちもあります。ですが根底にあるモチベーションは自らの自由意志でもって参加して、少なからず労力を割いているラグビーというゲームに関わることで勝利したいという感情です。勝てない試合なんて私は全然楽しくありません。また試合の他にも勝敗というのはそこら中に転がっていると思います。練習で相手が抜けたとか抜かれたとか、スタメンを獲得したとか奪われたとか、前まで上がらなかったウェイトが上がったとか上がらなかったとかです。そういった大小様々な積み重ねが楽しくてたまりません。大人気ないですけれども、どんな小さいことでも勝つと楽しいし負けるとくさくさします。またゲームのプレイヤーとして勝利を追求するというのは最低限のマナーだとも思います。片方が勝利を諦めたゲーム程退屈なものはないです。お互いが勝利しようとするから勝利の快楽と敗北の屈辱の狭間でヒリヒリするのです。だからある程度の努力は払えますし、ラグビーのために部活外の時間を使う気にもなれます。皆さんはどうでしょうか。別に理由はなんでもいいので、部員全員が自分なりの頑張るためのモチベーションを探しましょう。



 2期前の主将である山内先輩のようにスキルとラグビーへの知見が高い水準にあれば部員の皆の内省に頼らずとも理想的なバランスの雰囲気が作れるのかもしれませんが、恥ずかしながら私はハンドリングも下手ですし、フィジカル一辺倒なのであまり説得力がない局面が多いです。怒るのも得意ではありません。現在の雰囲気は最上級生の我々の力量不足に起因するものです。そんな自分を棚上げしての発言の数々申し訳ありません。



 これから一緒に変わりましょう。まだ時間は十分にあるはずです。引退日記で最高の1年だったと書けること願っています。

 

エゴ

 written by 木村 慶彦 投稿日時:2021/03/07(日) 20:25

91期主将の木村慶彦です。

まさか引退リレー日記が3月になるとは思ってもみませんでした。ここまで更新に時間をかけてしまったことにつきまして、同期を代表してお詫び申し上げます。



去年の新チーム始動時と比較する限り能力やスキルで優れている後輩たちに伝えたいことは1つです。



自分のためにラグビーをして下さい。



誰のためでもなく自分のためです。



体育会、チーム、勝利、遅刻…そういったことについて論じるときによく、

時間を守るのは体育会として当然

体育会なんだから勝利が最優先

勝たなきゃ意味が無い

そういったことを聞くと思います。



主将を終えた今思うことは、これらが詭弁だったということです。



「体育会だから」が原動力で本気で頑張れる人がいるのか正直疑問です。



いつかのリレー日記でも書きましたが、私の原動力は90期が始まるときに当時の主将が言った言葉です。

「部員が少なくとも15人いる以上、原理的にはチームに欠かせない人など存在しない」

誰が遅刻しようとも、誰が手を抜いて練習しようとも、試合は成り立つし、替えだって居る。原理的にはそうなります。



それでもやっぱり本心としては遼さんや平っさんのような欠かせないと思える人が存在する。欠けてもラグビーはできるけど、欠けてほしくない存在。3年の頃からの私のモチベーションはもっぱらこれです。ラグビーをたくさん見るようになったのも、チームの中心で発言するようになったのも、単純にそういう存在になれたら楽しいだろうなと思ったからです。ただのエゴです。



4年のとき、自分が主将じゃなかったら今頃チームはどうなってたかなとよく想像しました。毎年誰かしら主将をやるわけだから、何とかなってるだろう。そう思うたびに、シーズンが終わった後に「今年のチームは良かった」と後輩や周りに言ってもらえるような代にしたいとよく考えてました。単純に主将としての自己満を得るためです。



現主将の大沼が以前、「勝った試合でも自分が活躍できなければ面白くない」と言ってました。自己満と言えばそうですが、これは真理だと思います。



大学スポーツの場合、どんなに結果が良くても悪くても、最終的に残るのは自己満を得られるか否かだと思います。



どうやったらラグビーに打ち込む4年間を通じて最終的に自己満というポイントを多く得れるかのゲームです。



フィジカル強くなってコンタクト無双したら気持ちいいかもしれない、ラグビーたくさん見て戦術話せたら面白いかもしれない、おしゃれなプレー磨くのが楽しいかもしれない



自分がいる場をいかに面白いと思える場にするかは自分自身の実力と気の持ちようであり、自分の自己満は他の誰も満たしてくれません。



練習が決まってるからそれをやる

体育会だから遅刻しない

指導者がいるから頑張る

これらはやっぱりこのゲームにおいて脆いんじゃないでしょうか。



とにかく自分のために、自分が最大限の自己満を得るためにラグビーをしてほしいなと思います。つまりはエゴです。



最後に

復帰してくださったノブさん、平っさん、まさしさん。同期。後輩たち。主将という立場でやらせてくれて感謝してもしきれません。コロナで長い間会わずにいてから誰一人欠けずに活動再開でき、シーズンをやり通した嬉しさは忘れないと思います。

また、このようなご時世でも遠路はるばる試合を見に来てくださった、或いはオンラインを通じて陰ながら応援してくださったOBOGの皆様、本当にありがとうございました。



色々できる花の大学4年間を外大ラグビー部に当てることができて本当に良かったです。

これからの外大ラグビー部の更なる発展を陰ながら応援しております。

ありがとうございました。



91期 主将 木村慶彦



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 

体と心をムキムキに

 written by 鈴木 達丸 投稿日時:2021/03/07(日) 13:51

リレー日記をご覧のみなさま、こんにちは。モンゴル語四年 鈴木達丸です。


引退してからはや三か月が経とうとしています。いまは毎日の朝練にとってかわって、朝からパソコンとにらめっこする日々を送っています。こうして就活する中でESを書きながら感じるのは、自分にまつわるエピソードがラグビーにまつわるものばかりだなあということです。それだけラグビー部が自分に大きくかかわっていて、影響を与えてくれたんだなとおもいます。本当にいい場所でした。

一方で、ラグビーに打ち込みすぎて東京外国語大学などという外国語を専攻する大学にいながら、出ようとするときには肉体言語が一番発達していた。なんて弊害もあります()もちろんこれは僕に限った話で、キャプテンをはじめとしてほかのみんなは、それはもう素晴らしい言語の成績を収めたと聞いています。

最後の一年を振り返ると、達成感もありますが、不完全燃焼感が強いです。コロナによる影響が大きく、自分たちの代が始まる前に考えていたいろいろなことが、できなくなっていくのは辛いものがありました。そして、何より一番後悔しているのはもっとやれることがあった気がするし、コロナ禍だからこそもっと工夫できたのでは、と思っています。

この一年のくやしさ、やるせなさを一緒に乗り越えた後輩たちなら来年さらに大爆発してくれると信じています。頑張ってね。

さいごに、これを読んでくれてるかもしれない新入生に一つ。
ラグビー部に入れば、精神力、肉体力、仲間、etc….の数えきれない多くの財産が手に入ります。大学に入って何か変わりたいなと思ってる君も、思っていない君もぜひ、グラウンドで闘う漢になってください。

それでは、四年間お世話になりました。


202137日 鈴木 達丸
 
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